「転職は逃げ」「甘え」と言われて動けない20代へ|“逃げ”と“前進”を見分ける方法

「転職は逃げ」と言われて動けない20代へ 逃げと前進を見分ける方法 転職コラム

閉店間際のフロアで、売れなかった数字を上司に並べられて、僕はまた「すみません」と頭を下げていました。突っ立っているだけで一日が終わる日もある。こんな場所、辞めてやると思うたびに、頭の奥で別の声がする。「それ、ただの逃げじゃないの」。辞めたい気持ちと、逃げと思われたくない気持ちの板挟みで、僕はしばらく身動きが取れませんでした。もしあなたが同じところで止まっているなら、この記事はそのためのものです。

この記事でわかること

・「転職は逃げ・甘え」という言葉に、どこまで従う必要があるのか

・自分の転職が“逃げ”なのか“前進”なのかを見分ける具体的な問い

・小売・サービス業から20代が現実的に狙える営業系の道

・「次で失敗したら後がない」という怖さと、どう付き合うか

「転職は逃げだ」と言われて動けなくなる、その正体

辞めたいと口にすると、決まって返ってくる言葉があります。「どこ行っても同じ」「それは甘え」「まず3年」。言っている本人に悪気はないことも多い。でも、その一言で足が止まってしまう人は少なくありません。まずは、その止まっている中身を分解してみます。

「逃げ」と言われると、反論できない自分がいる

理不尽に詰められて辞めたいのに、いざ「逃げでしょ」と言われると、うまく言い返せない。心のどこかで「たしかに自分が弱いだけかも」と思ってしまうからです。人前で話すのが得意なほうではなくて、言葉に詰まることもある僕は、なおさら反論を飲み込んでいました。でも、言い返せないことと、あなたの選択が間違っていることは、別の話です。

「次で失敗したら、もう後がない」という恐怖

一度動いてダメだったら、今度こそ社会人として終わりだ——そう感じると、辞める以前に踏み出すこと自体が怖くなります。新卒のときの「一発勝負」の感覚を、そのまま転職に持ち込んでしまうんです。でも20代の転職は、新卒の就活とはルールが違います。ここは後半で詳しく触れます。

「自分には売り場しかない」という思い込み

接客と品出しと在庫管理しかやってこなかった。特別なスキルも資格もない。だから外に出ても通用しない——。この「自分には何もない」という感覚が、逃げか前進かを冷静に考える前に、選択肢そのものを消してしまいます。実際には、小売の現場で培った力は、営業職ではっきり評価されるものが多いのですが、渦中にいると自分では気づけません。

一人で抱えていたこの「後がない」という怖さを、僕は結局、20代の転職を専門に見ている人に話すことでしか解けませんでした。あの頃の僕に教えたいのがこれです。

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“逃げの転職”と“前進の転職”を見分ける3つの問い

「逃げ」か「前進」かは、辞めるかどうかでは決まりません。辞めた先に向かう方向があるかどうかで決まります。同じ「今の会社を出る」でも、次の3つに答えられるかで中身がまるで変わります。

① 何が嫌で辞めたいのかを、具体的な事実で言えるか(「なんとなく」ではなく「毎日サービス残業で、成果は数字だけで詰められる」など)

② 次はどんな状態になりたいか、方向を一言でも言えるか(年収/仕事内容/人間関係のどれを一番変えたいか)

③ その方向は、逃げ込む先ではなく、伸びていける先か

この3つが埋まっていれば、それはもう逃げではなく戦略です。埋まらない部分があるなら、辞める前にそこを言葉にすればいい。責める必要はありません。

ちなみに、厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(2024年公表)によると、大卒新卒者の約3割が入社3年以内に離職しています。3年以内に辞めること自体は、あなただけの特別な「甘え」ではなく、3人に1人が通る道だということです。数字は、自分を責めすぎないための材料にもなります。

小売・サービス業から20代が現実的に狙える方向

「売り場しかない」は思い込みだ、と書きました。ここでは、接客で消耗してきた人が実際に評価されやすい営業系の道を挙げます。それぞれの専門用語は、初めて見る場合は用語ページで確認してください。

法人営業(BtoB)

個人のお客様ではなく企業を相手にする営業です。飛び込みや数字の詰めがきつい会社ばかりではなく、既存のお客様と長く関係を作るタイプの営業も多い。接客で身につけた「相手の様子を見て話を合わせる力」がそのまま武器になります。BtoB/BtoCの違いはBtoB・BtoCとは?(用語ページ)で確認できます。

インサイドセールス(IS)

電話やメール、オンラインで見込みのお客様とやり取りする、内勤中心の営業です。飛び込みや長時間の外回りが苦手でも、腰を据えて一人ひとりに向き合えるのが特徴。話すことに苦手意識があっても、事前に話す順番を準備しておけるので、僕のように言葉に詰まりやすい人でも戦いやすい職種です。詳しくはIS(インサイドセールスとは?)へ。

カスタマーサクセス(CS)

契約後のお客様が使いこなせるよう伴走し、継続してもらうことを目指す仕事です。「売って終わり」ではなく「支えて続けてもらう」役割なので、接客で培った丁寧なフォロー力が活きます。CSの中身はCS(カスタマーサクセスとは?)で解説しています。

SaaS業界の営業

月額制のクラウドサービスを扱う業界で、20代未経験の採用が比較的活発な領域です。ISやCSといった職種もこの業界に多く、成長中の会社では「何ができるか」より「何をしたいか・どう伸びたいか」で評価されやすい傾向があります。SaaSが何かはSaaSとは?(用語ページ)を参照してください。

「自分には何もない」は、僕の場合、言語化してもらったら思い込みでした。あの頃の自分に一番渡したかったのがこれです。

「自己PRが思い浮かばない・自分の強みが分からない」→ 適性診断でプロに強みを引き出してもらう

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まとめ:あなたが止まっているのは、弱いからじゃない

辞めたい気持ちと「逃げと思われたくない」気持ちの板挟みは、真面目な人ほど陥る。板挟みそのものは弱さではない。
逃げか前進かは、辞める理由を事実で言えるか・向かう方向を言えるか・その先が伸びる場所かで見分けられる。
3年以内の離職は約3割が通る道(厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」2024年公表)。特別な甘えではない。
小売・サービス業の経験は、法人営業・IS・CS・SaaS営業で評価される。「売り場しかない」は渦中でだけ見える思い込み。

あのとき僕が本当に欲しかったのは、逃げ場所じゃなくて、伸びていける場所でした。同じ気持ちがあるなら、こういう選択肢もあります。

「逃げの転職では終わらせたくない・もっと伸びる場所へ行きたい」→ グロース企業に軸を置いた20代・30代の転職支援

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「エージェントに頼るのも不安」という人には、教わって身につけてから動く選択肢もあります。

「転職を成功させる自信がない」→ 成功保証付きの転職専門塾という選択肢

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