「ロボットが売った方がマシ」と店長に言われた日、フロアに突っ立ったまま、僕はスマホで「営業 エンジニア 転職」と検索していました。数字に詰められるだけの毎日に虚無感しかなくて、でも「手に職があれば、こんな理不尽から抜けられるんじゃないか」と思ったんです。同時に「文系で、コードなんて書いたこともない自分に無理だろ」とも思っていました。
この記事でわかること
・営業からエンジニアへの転職が「現実的なルート」と「厳しいルート」に分かれる理由
・未経験の20代が最初に狙うべき、営業経験が武器になる職種
・「向いているか分からない」まま飛び込まないための、確かめ方
「営業がしんどい」から「エンジニアになりたい」までの距離
まず正直に書きます。僕自身は量販店の販売から法人営業、そしてインサイドセールスへ移った人間で、エンジニアそのものになった経験はありません。だからこの記事は、エンジニア当事者としての体験談ではなく、同じように営業に消耗して「手に職」に憧れた立場から、調べて比較した内容として読んでください。
「営業に向いてないだけ」なのか「営業自体が嫌」なのか
エンジニアに憧れる入口が、たいてい2つに分かれます。ひとつは「毎月ゼロから数字を積む働き方がしんどい」。もうひとつは「人に頭を下げ続けるのが虚無」。ここを混同したまま転職すると、エンジニアになっても「納期に詰められる」「結局クライアントに謝る」で同じ壁にぶつかります。何から逃げたいのかを先に言葉にしておくことが、遠回りに見えて一番の近道でした。
「文系・未経験の自分にコードなんて無理」という思い込み
地頭に自信がなくて、「プログラミングは理系の賢い人がやるもの」と決めつけていました。でも調べていくと、20代未経験からITの現場に入る人の多くは、いきなり難関なコードを書くのではなく、まず顧客対応やIT営業の側から入って、少しずつ技術に近づいていました。「最初の一歩=プログラマ」だと思い込むと、入口の高さで諦めてしまいます。
「次に失敗したら後がない」から動けない
一番きつかったのはこれでした。量販店で消耗した数年を無駄にしたくない、でも未経験の分野に飛び込んで、また詰められて終わるのが怖い。この「怖くて動けない」状態そのものが、実は一番もったいない時間の使い方でした。
一人で抱えていたこの不安を、僕は結局プロに壁打ちしてもらうことでしか解けませんでした。
調べていて救われたのは、IT人材はこれから深刻に足りない、という事実でした。経済産業省『IT人材需給に関する調査』(2019)では、2030年に最大で約79万人のIT人材不足が生じると試算されています。つまり「未経験でも受け入れて育てる」入口が、他業界より広く用意されている領域だということです。「地頭が悪いから無理」ではなく、「入口を間違えなければ、営業経験がむしろ武器になる」だけでした。
営業経験が武器になる、現実的な入口
いきなり自社サービスをゼロから開発するエンジニアを目指すと入口は狭い。でも「顧客とIT/エンジニアの間に立つ仕事」から入れば、営業で鍛えた「相手の要望を引き出す力」がそのまま評価されます。以下は、20代未経験が狙いやすい順に並べた選択肢です。
セールスエンジニア/プリセールス
営業に同行し、製品の技術的な説明や、顧客の課題に合う構成の提案を担当する仕事です。コードをフルで書くわけではなく、「営業の言葉」と「技術の言葉」を翻訳する役割。営業経験がそのまま活き、技術は入社後にキャッチアップしていく人が多い、最も現実的な入口のひとつです。
インサイドセールスから技術寄りへ
IS(IS(インサイドセールスとは?))は、電話やメールで見込み客とやり取りする内勤型の営業です。SaaS(SaaSとは?)企業ではISを起点に、製品知識を深めながらプリセールスやカスタマーサクセスへ移る道が用意されていることがあります。まず飛び込み訪問のない環境に移り、そこから技術に寄せていく、という段階的なルートです。
カスタマーサクセス
CS(CS(カスタマーサクセスとは?))は、導入後の顧客が製品を使いこなせるよう伴走する仕事です。IT製品の設定や活用提案に触れるうち、自然と技術リテラシーが上がります。「売って終わり」ではなく「使ってもらって成果を出す」働き方なので、量販店の売り切り営業に虚無を感じていた人ほど手応えを感じやすい職種です。
Webエンジニア(学習前提の本命ルート)
本当にコードを書く側に回りたいなら、独学やスクールで基礎を作ってから未経験可の開発求人を狙う道です。ここはショートカットがなく、地道な学習時間が要ります。ただ「向き不向き」を確かめないまま高い受講料を払うのは危険なので、先に適性を見てから踏み込むのが安全です。
「自分にはどれが向いているのか」を、僕は感覚で決めようとして失敗しかけました。あの頃の自分に教えたいのがこれです。
「エンジニア系に向いているのか分からない・自分の強みが見えない」→ 適性診断で、営業で培った強みと相性を可視化してもらう
▶ 【ブラッシュアップジャパン】適性診断で強みを可視化・転職の方向性を明確に →
「向いているか」を、飛び込む前に確かめる
営業からエンジニアへの転職で失敗する人の多くは、実力不足というより「向き・不向きを確かめずに、勢いで一番遠い入口を選んだ」ケースです。次の3つだけは、動く前に整理しておくと後悔が減ります。
逃げの転職じゃなくて、量販店で消耗した数年を取り返しにいく——そう思えたとき、僕が本当に欲しかったのは「守りの逃げ場」ではなく「伸びる場所」でした。
まとめ
営業からエンジニアへ——20代が押さえるべきこと
・「プログラマ一択」で考えると入口が狭い。営業経験が武器になる翻訳役(セールスエンジニア・IS・CS)から段階的に寄せる道がある。
・IT人材はこれから足りない(経済産業省2019年試算で2030年に最大約79万人不足)。未経験を育てる入口は他業界より広い。
・失敗の多くは実力ではなく「向き不向きを確かめずに一番遠い入口を選んだこと」。適性はプロの目を一度通す。
「未経験の分野で、また失敗したら後がない」——そう怯えていた僕を最後に動かしたのは、教わって身につけるという逃げ道でした。
![]()
![]()
![]()
![]()
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載しているサービスの内容・条件は各公式サイトをご確認ください。


コメント