IT営業に未経験から転職できる?20代・異業種からの現実的なルート

転職コラム

量販店のフロアで、今日も「そんな売り方じゃダメだ」と詰められて、突っ立ったまま1日が終わる。ふと「IT営業なら、モノじゃなくて仕組みを売れるのかも」と検索したのに、専門用語だらけの求人票を見て「未経験の自分には無理だ」とタブを閉じた——そんな夜を、僕も何度も過ごしました。

結論から言うと、20代でIT営業への未経験転職は十分に現実的です。ただし「IT営業」とひとくくりにすると、自分に合うルートを見失います。この記事では、家電量販店から法人営業・インサイドセールスへ移った僕自身の経験も交えながら、IT営業の中身とプリセールスとの違い、そして異業種からの現実的な入り口を整理します。

この記事でわかること

・「IT営業」に含まれる職種の違い(法人営業・インサイドセールス・プリセールス・カスタマーサクセス)

・未経験の20代が入りやすい入り口と、避けたほうがいい選び方

・「話すのが苦手」「専門知識がない」という不安の現実的な扱い方

まず、なぜ「未経験の自分には無理」と感じてしまうのか

求人票が専門用語だらけで、入り口が見えない

「SaaS」「BtoB」「ソリューション提案」——求人票を開くと知らない言葉が並んでいて、読むだけで消耗します。でも、これはSaaS(サブスク型のクラウドサービスとは?)のような言葉の意味を一つずつ押さえれば、実は大半が「誰に・何を・どう売るか」の言い換えでしかありません。用語の壁は、知識の壁ではなく翻訳の壁です。

「技術がわからないと売れない」という思い込み

IT営業=理系・エンジニア出身、というイメージがあります。でも実際のBtoB(法人向けビジネスとは?)のIT営業で最初に求められるのは、コードを書く力ではなく「相手の困りごとを聞き出して整理する力」です。製品の細かい仕様は、入社後に覚える前提で採用されるケースが多いのが実情です。

「話すのが苦手だから営業は向いていない」という不安

僕自身、人前でうまく言葉が出ないタイプで、法人営業に移るときは「詰まったらどうしよう」と本気で怖かった。でも、IT営業は雑談で押し切る世界ではなく、事前に論点を整理して順番に話す世界です。話し方の瞬発力より、準備と段取りのほうが効きます。

一人で抱えていたこの不安を、僕は結局プロに話すことでしか解けませんでした。

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「IT営業」は一つじゃない。中身を分けて考える

「IT営業に向いてない」と決める前に知ってほしいのは、IT営業と呼ばれる仕事が、実は性質のまったく違う複数の職種の集合だということです。外に出て話し続ける仕事もあれば、内勤で台本ベースに進める仕事もある。自分の消耗ポイントを避けられる職種が、この中に必ずあります。方向性が合っていなかっただけ、というのは僕自身がそうでした。

法人IT営業(フィールドセールス)

顧客を訪問し、業務課題を聞き出して自社サービスの導入を提案する仕事です。モノを値引きで押す量販店の営業とは逆で、「相手の困りごとをどう解決するか」を組み立てるのが中心。飛び込みより、見込み客への提案が主戦場になる会社が多いです。

インサイドセールス

IS(インサイドセールスとは?)は、内勤で電話やメール・オンライン商談を使って見込み客と関係を作る職種です。トークの多くが型化されているため、「その場の瞬発力」より「準備した順番で話す力」が活きます。話すのが苦手だった僕が最初に手応えを感じたのも、この内勤型でした。未経験募集も比較的多い入り口です。

プリセールス(セールスエンジニア)

営業に同行し、製品の技術的な説明やデモを担当する役割です。ここは一定の技術理解が要るため、完全未経験からいきなりは狙いにくいゾーン。ただ、IT営業やインサイドセールスで製品知識を積んだ先のキャリアとして目指す人は多いです。「IT営業」と一括りにして最初からここを狙うと、ハードルを高く見積もりすぎてしまいます。

カスタマーサクセス

CS(カスタマーサクセスとは?)は、導入後の顧客が使いこなせるよう伴走する仕事です。新規で売り込むより「困っている人を助ける」感覚に近く、接客・サービス業で培った気配りが評価されやすい。ノルマで詰められる働き方に疲れた人の受け皿になりやすい職種です。

「自分には何もない」は、言語化してもらったら思い込みでした。あの頃の僕に教えたいのがこれです。

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異業種・未経験からの現実的なルート

量販店や小売・サービス業からIT営業を目指すとき、遠回りに見えて実は近い順番があります。いきなり技術寄りのプリセールスや大手SaaSの花形ポジションを狙うのではなく、まず「顧客と話す・課題を聞く」土台がある職種から入るのが現実的です。接客で毎日お客さんの要望をさばいてきた経験は、そのまま「ヒアリング力」として翻訳できます。

特にインサイドセールスは、未経験の20代を採用して育てる前提の求人が多く、異業種からの入り口になりやすい。ここで製品知識と提案の型を身につけてから、法人IT営業やプリセールスへ広げていく——この段階を踏むルートなら、「専門知識ゼロ」からでも一段ずつ進めます。

まとめ:不安の正体は「情報の少なさ」だった

IT営業は一枚岩ではなく、法人営業・インサイドセールス・プリセールス・カスタマーサクセスなど性質の違う職種の集合。自分の消耗ポイントを避けられる入り口を選べる。
未経験の20代なら、まず「顧客と話す・課題を聞く」土台のある職種(特にインサイドセールス)から入るのが現実的。技術は入社後に積む前提の求人が多い。
「話すのが苦手」は、準備と型でカバーできる領域。瞬発力より段取りが効くのがIT営業。
遠回りに見えて、接客・小売の経験は「ヒアリング力」として翻訳できる。ゼロからの転職ではない。

不安だらけだった僕を最後に前へ動かしたのは、IT・SaaS領域の求人を実際に持っている人に相談したことでした。

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「エージェントに頼るのも不安」という人には、教わって身につける選択肢もあります。

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