会食・接待が苦手な営業へ。下戸・少食でも信頼される考え方と、会食の少ない営業職への転職

会食・接待が苦手な営業へ 会食の少ない営業職への転職 転職コラム

取引先との会食で、僕はまた一言も話せないまま料理をつついていた。下戸だからビールも飲めない。「盛り上げるのが営業の仕事だ」と言われても、何を話せばいいのか分からない。帰り道、上司に「お前、いる意味あった?」と言われて、量販店で突っ立って一日が終わっていたあの頃と同じ虚無感がこみ上げた。——それでも心の奥では思っていた。僕はこんなところで終わる人間じゃない、と。

「会食や接待が苦手で、営業に向いていない気がする」。そう感じているのは、あなただけではありません。お酒が飲めない、少食で食べ切れない、雑談が続かない——そういう理由で「自分は営業失格だ」と思い込んでいる20代は本当に多いです。

でも先に結論を言うと、会食が得意かどうかと、営業の実力はまったく別物です。そして今は、会食や接待をほとんど前提にしない営業の仕事が確実に増えています。この記事では、下戸・少食でも信頼される考え方と、会食の少ない営業職への現実的な移り方を、量販店から法人営業、そしてインサイドセールスへと移った僕(かんた)の実感を交えて整理します。

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この記事でわかること

・会食・接待が苦痛に感じる本当の理由と、それが「営業適性のなさ」ではない理由

・下戸・少食・口下手でも、会食の場で信頼を落とさない考え方

・会食や飲み会をほとんど前提にしない営業職(IS・CS・SaaS・ルート営業)の選択肢

・「次の会社選びで失敗したくない」人が、会食の少ない環境を見極める方法

会食・接待が苦痛でたまらない、その正体

下戸・少食なだけで「使えない奴」扱いされる理不尽

お酒が飲めない、量が食べられない。ただそれだけのことなのに、会食の席では「ノリが悪い」「気が利かない」と評価が下がる。僕も、しらふでビールを注いで回るしかない時間が苦痛でした。体質の問題なのに人格を否定されるような感覚は、量販店で「ロボットが売った方がマシ」と詰められたときの理不尽さとよく似ています。

雑談が続かず、沈黙が怖い

取引先を前にすると、何を話せばいいか頭が真っ白になる。天気やニュースを振っても続かず、沈黙が流れるたびに冷や汗が出る。もともと話すのが得意ではないタイプにとって、「場を持たせること」そのものが強烈なプレッシャーになります。僕自身、言葉が出てこず固まってしまうことが何度もありました。

「飲みニケーションが営業の本質」という空気への虚無感

商品の説明や提案の準備はちゃんとやっている。それなのに、評価されるのは会食で上司や取引先を盛り上げられるかどうか。「結局そこかよ」と、自分の努力が虚しくなる。この、頑張る方向がズレている感覚こそ、若手が営業に絶望する大きな理由のひとつです。

一人で抱えていたこの「向いていないのかも」という不安を、僕は結局、転職のプロに言葉にしてもらうまで解けませんでした。あの頃の自分に教えたいのが、次のサポートです。

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会食が苦手=営業失格、ではない

会食を盛り上げる力と、顧客に信頼されて売る力は、まったく別のスキルです。むしろ、しらふで冷静に相手の話を聞き、約束を守り、段取りを丁寧にこなす人のほうが、長期的には信頼されます。会食で盛り上げるのが得意な人が必ずしも数字を出しているわけではない——現場に出ればすぐ分かることです。

そして時代も動いています。コロナ以降、会食や飲み会を前提としない商談スタイルはすっかり一般的になりました。オンライン商談が定着し、「夜の付き合いで受注を取る」という営業の型は、少なくとも主役ではなくなっています。あなたが苦手なのは「古い型の営業」であって、「営業そのもの」ではないのです。

下戸・少食でも会食の場で信頼を落とさないために、僕が意識してきた考え方はシンプルです。

盛り上げ役ではなく「聞き役・記録役」に回る。相手の話を引き出し、メモを取り、後日きちんと議事メモを送るだけで「丁寧な人」と評価される。
飲めないことは最初に正直に伝える。「体質でお酒はダメなんですが、ソフトドリンクでご一緒させてください」と先に言えば、無理強いされにくい。
段取りで信頼を稼ぐ。店の予約、コースの確認、上座下座の配慮など、会話以外の「気配り」で十分に価値を出せる。

会食・接待が少ない営業職という選択肢

もっと根本的な解決は、会食や接待をそもそも前提にしない営業職へ移ることです。ここでは、口下手・下戸の人でも力を発揮しやすい職種を挙げます。用語の初出には解説ページへのリンクを付けておきます。

インサイドセールス

IS(インサイドセールスとは?)は、電話やメール、オンライン商談で見込み客とやり取りする内勤型の営業です。基本的に社内で完結するため、夜の会食や接待はほとんどありません。話す内容もトークスクリプトである程度型が決まっているので、「その場のアドリブで盛り上げる」のが苦手な人ほど向いています。僕が量販店の次に移ったのもこの職種でした。

カスタマーサクセス

CS(カスタマーサクセスとは?)は、契約後の顧客が使いこなせるよう支援し、継続してもらう仕事です。新規開拓のような飲みの席より、オンラインの定例ミーティングや丁寧なフォローが中心。聞き役・伴走役が得意な人に向いていて、少食・下戸であることはまったく不利になりません。

SaaS・BtoBの法人営業

SaaS(サースとは?)企業や、BtoB(ビートゥービーとは?)の商材を扱う会社は、比較的新しい営業文化を持つところが多く、ロジカルな提案が評価されます。夜の接待より日中の商談と資料の質で勝負する世界なので、会食の頻度は業界全体として下がっています。

ルート営業

既存の取引先を定期的に回る営業スタイルです。関係がすでにできているぶん、新規開拓のような派手な接待は少なめ。日中の訪問とこまめな連絡で信頼を積み重ねるタイプの仕事なので、腰を据えて一人ひとりと向き合いたい人に合います。

「自分には盛り上げる才能なんて何もない」——僕もそう思っていました。でも、それは思い込みでした。適性を言葉にしてもらったら、聞く力や段取り力という別の強みが見えてきたんです。あの頃の自分に一番教えたいのがこれです。

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まとめ:会食が苦手なあなたが、次にやること

会食を盛り上げる力と、売る力は別物。下戸・少食は営業失格の理由にならない。
会食の場では「聞き役・記録役・段取り役」に回れば、しらふでも十分に信頼される。
IS・CS・SaaS/BtoB・ルート営業など、会食を前提にしない営業職が確実に増えている。
次の会社選びで失敗したくないなら、求人票だけで判断せず「その会社の営業文化」を知る人に聞くのが近道。

「次で失敗したら後がない」と一人で抱えていた僕を支えてくれたのは、20代の転職事情を知り尽くしたプロでした。会食の少ない環境かどうかまで一緒に見極めてくれます。

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