家電量販店から法人営業に転職した話。虚無感と理不尽だらけの日々に、やっと出口が見えた

家電量販店から法人営業に転職した話。虚無感と理不尽だらけの日々に、やっと出口が見えた 転職コラム
PR 当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています執筆: かんた(量販店→法人営業→IS転職)

「これじゃロボットが売った方がマシだね」。閉店後のバックヤードで、店長にそう言われた日のことを今でも覚えています。朝から晩まで売り場に立って、笑顔をつくって、それでも数字が出なければ人格ごと否定される。家電量販店で働いていた22歳の私は、毎晩「自分は何のために立っているんだろう」とだけ考えていました。これは、そんな私が法人営業に転職して、やっと出口が見えるまでの話です。

この記事でわかること

✅ 家電量販店の仕事で虚無感が積み重なる本当の理由

✅ 吃音・地頭コンプレックス持ちの私が転職を決断できたきっかけ

✅ 「新卒と違ってたくさん落ちていい」——エージェントに救われた言葉

✅ 量販店経験者が実際に評価される転職先4つ

家電量販店で働いていた頃の話

最初に言っておくと、私は接客が嫌いだったわけではありません。お客様に「ありがとう」と言われる瞬間は好きでした。それでも心が削れていったのは、仕事の構造そのものに理由がありました。

「ロボットが売った方がマシ」と言われた夜

指名アンケートの数字が悪かった月、店長に呼び出されて言われたのが冒頭の言葉です。マニュアル通りに説明して、値引きの権限もなくて、在庫も自分では決められない。それで「売れないのはお前の人間力のせい」と言われる。今思えば、個人の努力ではどうにもならない構造の責任を、一番立場の弱い若手に押し付けていただけでした。でも当時の私は「自分が無能だからだ」と本気で信じていました。

突っ立ったまま1日が終わる虚無感

平日の昼間、お客様がほとんど来ない時間帯。売り場にただ立ち続けて、気づけば夕方になっている。何も生み出していない、何も積み上がっていない感覚。「この1日で自分は何か成長したか?」と自問しても、答えはいつも「何も」でした。スキルが積み上がらない焦りと、それでも辞める勇気が出ない自分への苛立ち。あの虚無感は、経験した人にしか分からないと思います。

土日祝は全部出勤。友達と会う話すら合わなくなる

世間が休みの日が一番忙しい仕事なので、大学時代の友人とは休みが合わず、気づけば疎遠に。平日休みに1人で過ごしながら、SNSで同期が「営業で表彰された」「昇進した」と報告しているのを見る。比べても仕方ないと分かっていても、「自分だけ取り残されている」という感覚は日ごとに強くなりました。

それでも転職に踏み出せなかった理由

吃音と「地頭の悪さ」というコンプレックス

私には軽い吃音があります。緊張すると最初の音が出にくくなる。接客では商品説明を丸暗記して乗り切っていましたが、「面接」となると話は別です。「法人営業に興味はある。でもコミュ力のない自分には無理だ」「面接で言葉に詰まったら一発アウトだ」。さらに「次失敗したら後がない」という恐怖。興味と恐怖の間で、私は1年以上も動けませんでした。

でも、今だから言えることがあります。

転職エージェントの面談で、私は初めて「吃音があって、面接が怖い」と口に出しました。返ってきた言葉は説教でも同情でもなく、こうでした。

新卒の就活と違って、転職はたくさん落ちていいんです。合う会社を1社見つけるゲームなので、10社落ちても何も失いません」

「話す内容を全部覚えようとするから詰まるんです。キーワードだけ決めて、あとはその場で繋ぐ練習をしましょう。結論から話す型さえ入れば大丈夫です」

実際にその練習に何度も付き合ってもらううちに、不思議なくらい吃音が出なくなりました。丸暗記をやめたら、詰まる恐怖そのものが減ったんです。「コミュ力」は生まれつきの才能ではなく、準備の技術でした。

家電量販店の経験は、法人営業で普通に武器になる

もうひとつ意外だったのは、「自分には何もない」と思っていた量販店の経験が、法人営業の選考でちゃんと評価されたことです。「初対面の相手に警戒されずに話せる」「クレーム対応で鍛えた冷静さ」「数字を毎日追いかけた経験」。自分では当たり前すぎて気づかなかった強みを、プロに言語化してもらえたのが大きかった。20代の転職は経歴の華やかさではなく「何をしたいか」で評価される——これは本当でした。

量販店経験者が実際に評価される転職先4つ

① BtoBルート営業(既存顧客メイン)

新規の飛び込みではなく、決まった取引先を回って関係を深める営業。量販店で鍛えた「相手の要望を聞き出す力」がそのまま活きます。ノルマの詰められ方もBtoCとは別世界で、「お客様と長く付き合って信頼を積む」働き方ができます。私が最初に内定をもらったのもこの職種でした。

② インサイドセールス(内勤営業)

インサイドセールス(IS)とは? 電話やWeb会議で見込み客と話す内勤営業。移動なし・訪問なしで、トークの型が整備されているため、準備してから話したいタイプ・吃音持ちには実は相性がいい職種です。SaaS業界を中心に未経験採用が多く、キャリアの入口として人気です。

③ IT・通信系の法人営業

扱う商材が「モノ」から「仕組み」に変わるだけで、ベースは量販店の提案接客と同じです。業界が伸びているので未経験の20代を育てる文化があり、研修が手厚い会社を選べば「地頭」より「素直さ」で評価されます。年収も量販店より上がりやすい領域です。

④ カスタマーサクセス

カスタマーサクセス(CS)とは? 契約後のお客様を支援して継続利用につなげる仕事。「売って終わり」ではなく「使ってもらって喜ばれる」ことが数字になるので、量販店で「ありがとう」にやりがいを感じていた人には一番刺さる職種だと思います。接客経験は選考でも高く評価されます。

「話し方に自信がない・吃音がある」→ キーワードだけ決めて話す練習を、プロと一緒にやってくれる

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まとめ:あの虚無感には、ちゃんと出口がある

「ロボットが売った方がマシ」は、あなたの能力の問題ではなく、個人の裁量がない構造の問題。自分を責める必要はありません。
吃音や口下手は法人営業で致命傷にならない。「キーワードだけ決めて結論から話す」型は練習で身につく技術です。
量販店の接客経験は、ルート営業・インサイドセールス・IT営業・カスタマーサクセスで具体的に評価されます。
転職は新卒の就活と違って、たくさん落ちていい。合う1社を見つければ勝ちです。1人で抱えず、20代専門のプロを頼ってください。

私は今、法人営業として働いて3年目になります。今でも面談前は緊張しますし、うまく話せない日もあります。それでも「今日の自分は昨日より積み上がっている」という感覚があります。あの頃、売り場に突っ立ったまま暮れていった夕方には、二度と戻りたくありません。「自分はこんなところで終わるはずがない」と思っているなら——その直感は正しいです。

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