売れない日が続くと、人は「自分がダメだから」だと思い込みます。上司に詰められ、同期と比べられ、気づけば朝になると胃が重い。この記事は、営業で自信をなくして「もう自分は営業に向いてないんだ」と決めかけている20代のために書きました。
結論から言うと、「自信がない」と「向いてない」はまったく別の問題です。自信は環境で削られるものであり、環境が変われば戻ることもある。まずはそこを切り分けるところから始めましょう。
この記事でわかること
・営業で自信をなくす人が陥っている「思い込みのループ」の正体
・「向いてない」のか「今の環境が合っていないだけ」なのかの見分け方
・削られる営業と、続けられる営業のちがい
・自信をゼロから作り直さずに、転職で立て直す現実的な手順
「自信をなくす」のは、あなたが弱いからではない
僕自身、社会人の最初は家電量販店の販売員でした。お客さんの前に立っても数字が伸びず、閉店後のバックヤードで「お前が売るよりロボットが売った方がマシ」と言われたことがあります。反論できませんでした。売れていないのは事実だったからです。
でも今振り返ると、あのとき削られていたのは「営業の才能」ではなく、ただの自信でした。毎日、フロアに突っ立ったまま1日が終わる。声をかけても断られる。その繰り返しの中で、少しずつ「自分は何をやってもダメだ」という思い込みだけが積み上がっていったんです。
詰められるたびに「自分の全部」を否定された気がする
本来、指摘されているのは「今日の売り方」や「今月の数字」という一部分のはずです。それなのに、詰められると「人間として否定された」ように感じてしまう。この拡大解釈こそ、自信を最速で削るループの入口です。
「話すのが苦手だから営業に向いてない」と結論を急ぐ
内向型で、口下手で、雑談が続かない。だから営業はムリ——そう決めつけてしまう人はとても多いです。けれど「話すのが得意な人」だけが営業で生き残っているわけではありません。苦手を理由に全部を諦める前に、営業の中にも種類があることを知ってほしいのです。
比べる相手がいつも「一番売れている先輩」になっている
自信をなくしている時ほど、比較対象がトップ営業マンになりがちです。半年前の自分ではなく、社内で一番の人と比べる。これでは何をしても足りない気持ちにしかなりません。基準が壊れている状態で「向いてない」と判断するのは危険です。
この「自分には何もない」という感覚は、正直、一人で抜け出すのがとても難しいものです。僕の場合も、外から自分を言語化してもらって初めて、思い込みだったと気づけました。あの頃の自分に教えたいのが、次のような場所です。
「向いてない」のか「環境が合っていない」のかを切り分ける
チェックしてほしいのは「営業のどの部分がしんどいのか」です。
・扱っている商品を、自分でも心から良いと思えていない
・売り方が「押し込む」「煽る」前提で、価値観に反している
・評価が短期の数字だけで、プロセスをまったく見てもらえない
・そもそも人と信頼関係を作るのは嫌いではない
ここに複数当てはまるなら、削られているのは適性ではなく「相性」の可能性が高いです。売り物と売り方が変われば、同じあなたでも別人のように動けることがあります。
実際、僕は量販店の店頭販売から法人営業へ移り、その後インサイドセールスにたどり着きました。飛び込みでその場の勢いで売る仕事は最後まで苦手でしたが、相手の課題をじっくり聞いて信頼を積む売り方なら、続けられたのです。「営業がムリ」だったのではなく、「あの営業のやり方」が合っていなかっただけでした。
削られる営業と、続けられる営業のちがい
ここでいう用語だけ先に補足します。個人のお客さん相手の販売がBtoC、企業を相手にする営業がBtoBです(BtoB/BtoCとは?)。自信をなくしやすい人ほど、次のような「続けられる側」の営業を知らないまま辞めてしまいがちです。
インサイドセールス
電話やオンラインで見込み客とやりとりし、商談の土台を作る役割です(IS(インサイドセールスとは?))。飛び込みや対面の圧が少なく、トークを事前に準備しやすいので、話すのが苦手な内向型でも積み上げやすい領域です。
カスタマーサクセス
すでに契約したお客さんに寄り添い、使いこなしや継続を支える仕事です(CS(カスタマーサクセスとは?))。新規で押し込むより、信頼を育てて長く付き合うことが評価されます。「売り込むのが苦痛」だった人ほど水が合うことがあります。
無形・課題解決型の法人営業
SaaSなどの無形サービスを扱う営業では、勢いより「課題を正確に聞き取る力」が武器になります(SaaSとは?)。じっくり考えてから話すタイプの強みが、そのまま成果につながりやすい領域です。
とはいえ、こうした職種に自分で線を引いて動くのは難しいものです。僕が救われたのは、面接で言葉が出ない不安に、練習から付き合ってくれる人がいたことでした。話すことをキーワードだけ決めておく——それだけで、面接の怖さがかなり消えました。
自信をゼロから作り直さなくていい理由
「自信をつけてから転職しよう」と考える人は多いですが、順番が逆になりがちです。自信は、自信をつけようと念じて湧くものではなく、合う環境で小さく成果が出て、後から戻ってくるものだからです。今いる場所で削られ続けながら自信の回復を待つのは、穴の空いたバケツに水を足すようなものです。
だからやることはシンプルです。まず「何がしんどいのか」を切り分け、削られない環境の候補を知り、その中で自分の強みが活きる場所を選ぶ。順番に一つずつで大丈夫です。
まとめ
不安だらけだった僕を最初に支えてくれたのは、20代の転職を知り尽くしたプロの存在でした。「新卒と違って、たくさん落ちていい」と言ってもらえたことで、動く怖さがやわらいだのを覚えています。
「エージェントに相談するのもまだ不安」という人には、成功保証付きで基礎から教わって身につける選択肢もあります。
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