「量販店を辞めたい」で検索すると、辞めたい理由や向いてない診断はいくらでも出てきます。でも、いちばん知りたいのは「辞めた人は、その後どうなったのか」ではないでしょうか。受かったのか、何をしているのか、本当に楽になったのか。そこを具体的な数字で書いている記事は、ほとんどありません。この記事では、家電量販店の売り場で突っ立って1日を終えていた僕が、実際に転職活動をして、法人営業・インサイドセールスへ移るまでの実数とリアルを、良かったことも今もつらいことも含めて正直に書きます。
この記事の結論(先に言います)
・「自分に市場価値なんてない」と思っていた僕の結果は、書類30社→一次面接10社→二次面接5社→内定2社。期間は約2ヶ月。
・移った先(法人営業・IS)は、量販店とは時間の使い方・評価の公平さ・自分で改善できる自由が決定的に違った。
・ただし全部が解決したわけではない。事務作業のミスは今も出る。魔法ではなく、環境を選び直しただけ。
その後① 転職活動の実数:書類30社→内定2社
「誰でもできる仕事ができない自分に、転職先なんてあるわけがない」。当時の僕は本気でそう思っていました。それでも、今の職場が嫌なままでは少しも成長できないと確信していたので、先に退職日を決めてから動き出しました。ダラダラしたくなかったので、10月から12月までの約2ヶ月で、職務経歴書の作成から内定取得までやり切ると決めて始めました。
結果は、書類(ES)30社 → 一次面接10社 → 二次面接5社 → 内定2社。休みの日も通勤の行き帰りも、ほとんどを転職活動に充てた2ヶ月でした。多くの対策に手を広げる余裕はなかったので、時間は「自分とマッチする仕事内容の分析」に集中して使いました。価値がないと思い込んでいた人間が、出せば3社に1社は一次に進む。市場価値をいちばん低く見積もっていたのは、他でもない自分自身でした。
いちばん効いたのは「テクニック」ではなく、思い直させてもらえたこと
転職エージェントは4社に登録し、最終的には一番密に連絡が取れて、面接の練習にも付き合ってくれる1社に絞りました。話し下手で言語化が苦手な自分に真摯に向き合い、良さを見つけてくれたからです。課題や強みを効率よく整理できたことも大きかったのですが、いちばんは「自分でもできる。社会人として死んでない」と思い直させてくれたこと。話して初めて気づく実績もあれば、面接では話さない方がいいことの整理もできる。エージェントは使うべきだった、と後になって心から思いました。
「自分には強みなんてない」——その思い込みを一人で崩すのは、本当に難しい。あの頃の自分に、いちばん先に教えたいのがこれです。
その後② エージェントに言われて、刺さった言葉
自分では欠点だと思っていたことに、外からはまったく違う光が当たりました。当時メモに残していた言葉の一部を紹介します。
年齢や経験が足りない、と思っている人へ
「吸収力の高い20代は、企業が即戦力よりも欲しがる人材」「若いうちはチャレンジを応援してくれる企業はたくさんある」。若さは弱点ではなく、それ自体が求められる理由でした。
コンプレックスや、話し下手が不安な人へ
「自分が思うコンプレックスって、意外と相手は思ってない」「面接は暗記じゃありません、自分の言葉で話しましょう」。弱みが強みに化けるわけではないけれど、まだ見つかっていない強みはたくさんある、と言われて肩の力が抜けました。
学歴・短期離職が引っかかる人へ
「新卒と違って学力はそこまで見られない。見られるのは”最低限のコミュニケーションが取れるか”と”これまでの経験に筋が通っているか”の2つだけ」「2・3社目なら、自信を持ってやりたい気持ちを伝えれば大丈夫」。判断の基準が具体的になると、不安は小さくなりました。
「面接で言葉が出ない」——僕がいちばん怖かったのはここでした。暗記ではなく、自分の言葉で話す練習に付き合ってくれる支援があると、この不安は確実に小さくなります。
その後③ 移ってからの衝撃:量・オンオフ・数字
内定を得て移った先のIS(インサイドセールスとは?)で、まず衝撃を受けたのは「量」でした。量販店はお客さんがいないと何もできませんが、ISは時間いっぱいまで自分から動けます。新人だった僕は、1時間で40件以上電話をかけ続けました。
次に驚いたのが、オンオフの切り替えです。休憩は全員が同時に取るのでオフィスの空気ががらっと変わり、13時になった瞬間、号令もないのに全員が黙々と架電を再開する。のんびりしている人はおらず、皆がテキパキとタスクを片づけていきます。そしてISにも当然、数字があります。月の目標を日単位まで分解して走り続ける世界。数字ができないなら最低限の量はこなす、それもできないと怒られはしないけれど居場所がなくなる。「やらないやつの味方はいない」——これを入社1週間で実感しました。ここは正直に書いておきます。ラクな世界に移ったわけではありません。
その後④ それでもISが合った理由と、今も苦手なこと
厳しさはある。それでも、僕にはこの環境が合っていました。理由は3つあります。
① オンオフがはっきりしていて、身体も心も楽になった
働く時間と休む時間が明確に分かれている。量販店は連休がなく出勤時間もバラバラでしたが、こちらは統一感とチーム感があり、それだけで消耗の質が変わりました。
② 自分のやり方で動けて、すぐ改善を回せる
お客さんの有無に左右されないので、自分で電話のやり方を試し、その場で改善していける。この「自分で回せる」感覚が、突っ立って待つだけだった日々とは正反対で、素直に楽しかった。
③ 言い訳ができない=評価が公平
ほぼ全員が言い訳のできない環境だからこそ、評価も平等でやりがいがありました。「100点以外はクレーム」の減点だけの世界とは、手ごたえがまるで違います。
正直に書きます。今も苦手なことはあります。
事務作業は今でも苦手で、誤字脱字や数字のずれがたまに出ます。変わったのは自分の能力そのものではなく、努力が返ってくる環境と、苦手を補う方法を持てたこと。最近はAIでチェックを自動化して、漏れを潰せるようになりました。苦手が消えたのではなく、苦手と付き合えるようになった——これが正直な現在地です。
まとめ:辞めた「その後」は、思っていたより悪くなかった
「転職が早すぎないか」「ハズレ企業を引いたら終わりだ」——僕も同じ不安を抱えていました。その不安に、20代専門のプロはこう言ってくれます。「ハズレはこちら側で先に抜いておくので安心してください」。一人で抱えなくていい部分は、確かにありました。
「エージェントに頼るのも不安」という人には、転職そのものを一から教わって身につける、という選択肢もあります。
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