もし毎日そう思っているなら、この記事はあなたのために書きました。
僕は家電量販店で、ある月に32台中4台しか売れませんでした。閉店後のバックヤードで上司に「そこにロボットを置いた方がマシ」と言われ、言い返せなかった。売り場でただ突っ立ったまま1日が終わる虚無感の中にいました。その僕が、売れないのは能力ではなく環境とのミスマッチだったと気づき、内勤・インサイドセールスへ移るまでの話です。
さきに結論だけ。
・営業で売れないことと、あなたの人間としての価値は、まったく別の話です。
・「売れない=向いてない」ではなく、「売り方と評価のされ方が、あなたの強みと噛み合っていないだけ」のことが多い。
・店頭販売や飛び込みで売れなかった人が、インサイドセールスや内勤職で淡々と評価される例は珍しくありません。
・辞めたいと思ったら、まず「続けられる営業」と「自分を削るだけの営業」を切り分けるところから始めてください。
「売れない自分が悪い」と抱え込むほど、視野は狭くなります。まず、あなたが毎日感じているしんどさを、いったん言葉にして外に出してみましょう。
「売れない自分」を、毎晩ひとりで責めてしまう
数字が出ない日が続くと、原因を全部自分のせいにしてしまいます。「トークが下手だから」「気が利かないから」「そもそも向いてないから」。でも、その自己採点はたいてい実態より厳しい。売れない理由には、商材・エリア・客層・評価制度といった、自分ではどうにもできない要素が必ず混ざっています。
周りは売れているのに、自分だけ数字が出ない
同期や後輩が数字を伸ばしていくほど、焦りと劣等感がふくらみます。僕も、売り場で手持ち無沙汰に立ち尽くしながら、よく売る先輩を横目で見ていました。けれど「売れる人のやり方」がそのまま自分に合うとは限りません。押しの強さで売る職場では、丁寧に相手の話を聞くタイプがいちばん損をします。
「覚えれば誰でもできる」と言われた仕事ができない
入社のとき「覚えれば誰でもできる仕事」と言われて入ったのに、3ヶ月たっても4ヶ月たっても、できる気がしない。丁寧に、慎重に、怒られないようにスピードも上げているつもりなのに、なぜできないんだろう——。僕はこの時期、「誰でもできる仕事ができないなら、自分には価値がないのかもしれない」と本気で思っていました。
一人で抱えていたこの不安を、僕は結局、第三者に言葉にしてもらうことでしか解けませんでした。「次に失敗したら後がない」と怯えているなら、20代の転職を知り尽くした人に相談するところから始めるのがいちばん安全です。
「売れない=向いてない」ではない。理由を3つに分けて考える
売れない原因は、ざっくり3つに分けられます。
①商材・市場の問題:そもそも売れにくい商品、価格、エリア、客層。ここは個人の努力でどうにもなりません。
②売り方の問題:飛び込み・店頭の押し売り型が合わないだけで、課題解決型・反響型なら力を出せる人は多い。
③評価のされ方の問題:加点がなく減点だけの職場では、ミスしない人が目立たず、押しの強い人だけが評価される。
この3つを切り分けると、「自分がダメ」の一言で片づけていたものが、実は環境とのミスマッチだったと見えてきます。僕自身、販売の仕事は「間違えたら怒られ、丁寧にやったら遅いと言われる」加点ゼロの世界でした。仕事ができないのではなく、圧迫される環境が向いていなかっただけだったんです。
「辞めたい」と思うこと自体を、甘えだと感じる必要もありません。厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」によると、大学卒で就職した人のうち、およそ3割が3年以内に会社を離れています。合わない環境から動くのは、特別なことではありません。
売れなくて消耗した人が、力を出せる転職先の方向性
ここからは、店頭販売や飛び込み営業で消耗した人が検討しやすい方向を、具体的に挙げます。初めて出てくる職種名には、用語ページへのリンクを付けておきます。
インサイドセールス(IS)
電話やメール、オンライン商談で見込み客にアプローチする内勤型の営業がIS(インサイドセールスとは?)です。お客さんが来ないと何もできない店頭と違い、自分のペースで動けて、やり方をすぐ改善できます。僕が移って最初に驚いたのは「量をやれる」こと。量販店は客がいないと手が止まりますが、ISは時間いっぱい、1時間で40件以上かけ続けられました。
カスタマーサクセス(CS)
契約後のお客さまに寄り添い、使いこなしや継続を支援するのがCS(カスタマーサクセスとは?)です。新規を押し込む力より、相手の話を丁寧に聞く力が評価されます。SaaS(サースとは?)系の会社に多い職種で、「売り込むのが苦手だけど人の役には立ちたい」というタイプと相性がいい領域です。
事務・内勤(バックオフィス)
営業事務、一般事務、人事・総務アシスタントなど、数字のノルマから距離を置ける職種です。「毎月の売上に追われる生活そのものがしんどい」なら、正面から内勤に移る選択は現実的です。販売で培った「お客さま対応の丁寧さ」は、社内外の調整が多い事務職でそのまま武器になります。
続けられる営業(反響・ルート・法人)
同じ営業でも、問い合わせに応える反響営業や、決まった取引先を回るルート営業、課題を一緒に解決するBtoB(法人営業とは?)なら続けられる人は多い。「営業そのもの」ではなく「飛び込み・店頭という売り方」が合わなかっただけなら、売り方を変えるだけで景色が変わります。
「自分には何もない」と思っていても、それはたいてい思い込みです。あの頃の自分に教えたいのが、強みを外から言語化してもらうという方法でした。
その後、どうなったか(変わったこと・変わらなかったこと)
きれいな成功談を書くつもりはありません。正直に、変わったことと変わらなかったことの両方を書きます。
まず転職活動そのもの。僕は先に退職日を決め、休日と通勤時間をほぼ全部つぎ込んで、2ヶ月の短期戦でやり切ると決めました。結果は、応募30社 → 一次面接10社 → 二次面接5社 → 内定2社。「自分に価値がないのかも」と思っていた人間が、出せば一定数は面接に進めた。この落差が、何よりの支えになりました。面接で何度か言葉に詰まる場面もありましたが、「暗記じゃなく自分の言葉で話していい」と言ってもらえて、少し楽になりました。
移った先のインサイドセールスで変わったのは、評価のされ方です。お客さんの有無に左右されず自分のやり方で動けて、改善をすぐ回せる。言い訳がきかない分、評価は平等でした。休む時と働く時がはっきり分かれていて、身体的にも精神的にも、量販店時代よりずっと楽になりました。
一方で、変わらなかったこともあります。僕は今でも事務作業が苦手で、誤字や数字のずれがたまに出ます。環境を変えても、苦手が魔法のように消えるわけではありません。ただ、今はAIでチェックを自動化して漏れを潰せるようになり、「苦手を抱えたまま、工夫でなんとかする」やり方を覚えました。売れなかった過去がなくなったわけではなく、売れる場所に移って、付き合い方を変えただけです。
まとめ:売れない自分を責める前に、環境を疑っていい
不安だらけだった当時の僕を支えてくれたのは、「売れなかった経験」を一緒に言葉に変えてくれる人の存在でした。面接で何を話せばいいか分からない人ほど、話す練習に付き合ってくれる相手を持つと安心できます。
「エージェントに頼るのも不安」という人には、教わって身につけるという選択肢もあります。
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※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。紹介するサービスはいずれも無料で相談・利用でき、筆者の転職の実体験(家電量販店→法人営業→インサイドセールス)と、各サービスの公開情報をもとに編集しています。サービスの利用可否や条件は各社の最新情報をご確認ください。著者:かんた


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