営業から逃げたい20代へ|バックオフィス(人事・総務・経理)転職の現実

転職コラム

「営業から逃げたい。できれば人と数字に追われない内勤=バックオフィスに移りたい」——そう思っているのに、「逃げの転職だと思われないか」「未経験で人事や経理に入れるのか」で足が止まっていませんか。僕自身、家電量販店の販売から法人営業まで数字に追われ続けて消耗し、最終的に内勤寄りの仕事へ移って呼吸ができるようになりました。この記事は、営業からバックオフィス(人事・総務・経理アシスタントなど)へ移りたい20代に向けて、受け皿の種類と現実的なルート、そして「逃げ」で終わらせないための判断基準を整理します。

先に結論です。

・営業からバックオフィスへの転職は「甘え」でも「逃げ」でもなく、合わない評価軸から合う評価軸へ移る方向転換です。

・ただし人事・経理などの専門職はいきなり未経験では入りにくい。まずはアシスタント枠や、営業経験が直接活きるインサイドセールス・カスタマーサクセスを経由するのが20代の現実的なルートです。

・一人で求人を探すより、20代・第二新卒の内勤転職に強いエージェントに「営業で消耗した」と正直に話して、受かる見込みのある受け皿から当てていくのが近道でした。

「突っ立って1日が終わる」あの虚無感から逃げたい

家電量販店にいた頃、僕はフロアでただ突っ立ったまま1日が終わる日が何日もありました。閉店後のバックヤードで売上表を見ながら「お前が売るよりロボットが売った方がマシ」と言われたこともあります。反論できませんでした。その月、僕は32台中4台しか売れていませんでした。

つらかったのは詰められたことそのものより、「自分がこの場所に立っている意味が分からない」という虚無感でした。来月も再来月も、同じノルマが降ってきて、同じ顔で立ち続ける。そう想像したとき、心が先に音を立てて折れていく感覚がありました。営業から逃げたい、というより、この評価軸から抜けたかったんだと思います。

「逃げの転職だと思われる」が怖くて動けない

一番やっかいなのがこれでした。内勤に移りたいと口に出すと、どこかで「逃げだ」「営業も我慢できないやつが事務なんて無理」という声が聞こえてくる気がする。でもその声の多くは、自分の頭の中で勝手に鳴っているものでした。

未経験で人事・経理に入れるのかが分からない

バックオフィスに行きたい、とは思っても、人事・総務・経理がそれぞれ何をする仕事で、未経験の自分がどこなら入れるのかが分からない。求人サイトを開いても「経験者優遇」ばかりが目に入って、入り口が見えないまま閉じてしまう。

次の転職で失敗したら後がない気がする

新卒で入った会社を早々に辞めることへの不安。「次こそ失敗できない」というプレッシャーが、かえって行動を止めていました。失敗が怖いから情報だけ集めて、結局また月曜が来る。その繰り返しでした。

この「失敗したら後がない」という不安を、僕は結局、20代の転職を専門に見ているプロに正直に打ち明けることでしか解けませんでした。あの頃の僕に教えたいのがこれです。

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「逃げ」ではなく、合う評価軸への方向転換

営業がつらいのは、あなたが弱いからではなく、「その場で数字を取る」という評価軸が合っていないだけかもしれません。バックオフィスは、同じ成果でも「正確に・滞りなく・人を支えて」回したことが評価される世界です。評価の物差しが変われば、同じ人でも息のしやすさはまるで変わります。

だから内勤への転職は「逃げ」ではなく、合う物差しの場所へ移る方向転換です。ただし、そこにも向き不向きと、入りやすい順番があります。

営業から移れるバックオフィス系の受け皿

ひとくちにバックオフィスと言っても、未経験の入りやすさはかなり違います。入り口になりやすい順に並べます。

人事アシスタント・採用アシスタント

採用の日程調整、応募者への連絡、面接のアテンドなど。人と丁寧にやり取りする仕事なので、営業で培った「相手に合わせて段取りする力」がそのまま活きます。いきなり人事の企画職は難しくても、アシスタント枠は20代・未経験の入り口になりやすい領域です。

総務・庶務

備品管理、契約や書類の手配、社内の問い合わせ対応など、会社を裏側で回す仕事。幅広い雑多な業務を淡々とさばくのが苦にならない人に向きます。派手さはありませんが、「突っ立って意味を感じられない」より「自分が回した実感がある」ほうが性に合う人には効きます。

経理アシスタント・営業事務

伝票処理、請求・入金の確認、データ入力など。正確さが評価される世界で、数字に追われるのではなく数字を整える側に回れます。簿記3級あたりを学びながら応募すると、未経験でも本気度が伝わりやすくなります。営業事務は「営業の近くにいた経験」がそのまま志望動機になります。

インサイドセールス・カスタマーサクセス

完全な内勤ではありませんが、外回りや飛び込みから離れつつ営業経験を一番そのまま活かせるのがここです。IS(インサイドセールスとは?)は社内から電話やメールで見込み客とやり取りする仕事、CS(カスタマーサクセスとは?)は契約後のお客様の成功を支える仕事です。僕自身、最終的に落ち着いたのはこの内勤寄りの営業でした。「人と話すのは嫌じゃない、でも突撃して数字を取るのがしんどい」人には、純粋な事務より先にここを検討する価値があります。

とはいえ「自分にどれが向いているのか」「アピールできる強みなんてあるのか」は、一人で考えても堂々巡りでした。「自分には何もない」は、言語化してもらったら思い込みだった、というのが僕の実感です。

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未経験から入るための現実的な順番

バックオフィスへ移りたいとき、僕が遠回りして気づいた現実的な順番はこうです。

まず、いきなり人事企画や経理のど真ん中を狙わない。アシスタント枠・事務枠・内勤営業から入って、中で経験を積んでから専門職へ寄せていくほうが、20代・未経験では確実です。次に、志望動機は「営業が嫌だから」で止めない。「数字を取る評価軸より、人を支えて正確に回す評価軸のほうが力が出る」と、逃げではなく適性の言葉に翻訳する。最後に、受かる見込みのある求人から当てる。むやみに人気の大手だけ受けて全落ちするより、20代の内勤未経験を歓迎している会社から現実的に攻めるほうが、心も折れません。

この「翻訳」と「現実的な求人選び」は、一人だと驚くほど難しい。だからこそ20代の転職を数多く見ているプロと一緒にやる意味があります。

まとめ:営業から内勤へは、正しい順番なら越えられる

営業から逃げたいは甘えではない。合わない評価軸から、支えて正確に回す評価軸へ移る方向転換と捉える。
受け皿は人事アシスタント・総務・経理アシスタント・営業事務、そして営業経験が活きるインサイドセールス/カスタマーサクセス。入りやすい枠から検討する。
いきなり専門職のど真ん中を狙わず、アシスタント枠や内勤営業を経由して中で寄せていくのが20代の現実的ルート。
志望動機は「営業が嫌」で止めず、適性の言葉に翻訳する。受かる見込みのある求人から当てて、心を折らない。

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